物語の読解にはそれほど語彙は必要ありません。小学生でも芥川
龍之介の短編が読めます。それは、文章の前後から、つまり文脈から
その言葉の意味が類推できるからです。
一方説明文や論説文はというと、語彙が大きく影響します。
たとえば、パソコンに明るくない人がパソコン関係の本を読んだと
します。1行に2つも3つも知らない言葉が出てきたのではとても文意は
つかめません。
では、説明文などを読むための語彙はどうやって身につけるか。
それは、小中学生向けの文章でよく扱われるテーマ、代表的なものと
しては「言葉」「人生」「自然」「日本」「読書」「人間関係」「社会」、
これらをテーマとした文章を多く読み、文章を通し言葉を獲得するのが
一番です。
簡単な方法を知りたくてここを読んだ皆さん、すみませんでした。
即効性のある方法はありません。読んで身に付けた言葉が語彙となるの
です。
何を読むのがよいかとなると、中学受験生なら、みくに出版の
「中学入試試験問題集 国語編」。高校受験生なら旺文社の「全国
高校入試問題正解 国語」。この中の説明的文章を時間のある時に
読むのが一番です。
それでもなお、どうしても楽して語彙をつけたいという方は、
すばる舎から出でいる「語彙力アップ1300 分野別・総まとめ編」を
買うしかないでしょう。これなら質の良い2つの例文を通して語彙を
身につけられることと思います。監修した私が言うのだから間違い
ありません。おっと、PRになってしまいました。
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